小論文例文集

このページは中高生のための小論文の例文集です。

 

2回目は、「これからの社会に必要な『豊かさ』とは何か」です。

 

問題 

これからの社会に必要な『豊かさ』とは何か、今の社会に対する自分の印象・感想をふまえて、あなたの考えを述べなさい。 (600字~800字)

 

序論

[一段落目] 話題の導入&問題提起

一段落目では、自分が今の社会に対してどんな印象や感想を述べたうえで、自分の考える本当の「豊かさ」を現代社会が持っているのかどうか、問題提起をしてください。

 

本論

[二段落目] 対立する意見への譲歩&自分の意見の提示

 

[三段落目] 意見の展開(自説の根拠・理由)

 具体的にどんな「豊かさ」を求めていくべきなのか、提案してください。

 

結論

[四段落目] 文章の締め・まとめ

  

 

例文1 <現代の豊かさ 否定派>

 

日本は経済的にとても豊かな国だと言われています。不況と言われていた時期もありますが、世界全体からみれば、私たちはとても恵まれた生活をしているといえるでしょう。では、日本は本当の「豊かさ」を持っているのでしょうか。

 

 確かに、日本の経済力はアメリカに次いで世界第二位で、物質的にはとても恵まれています。食べるものや着るもの、住むところといった、生きていくのに必要な物だけでなく、電子レンジやエアコンなど様々な家電、パソコンや携帯といった電子機器、テレビや映画などのメディア、遊園地やコンサート会場などの娯楽施設等々、発展途上国から見れば信じられないほどぜいたくなもので溢れかえっています。しかし、その一方で学校崩壊や引きこもり、ニートの増加、経済格差、犯罪の凶悪化など、昔では考えられなかったような多くの問題を日本の社会は抱えています。これは物に恵まれすぎたために、日本人の心が貧しくなってしまったからではないでしょうか。

 

 では、これからの日本はどんな「豊かさ」を求めていけば良いのでしょうか。私は、どうすれば心の充実が得られるかについて考えを巡らすことが必要だと思います。経済効率を追求した結果、今世界的な規模で環境問題が悪化しています。昔は美しい自然に恵まれていた日本も、この百年ほどの間にすっかり環境が悪化してしまいました。これは、自分の欲求を第一に優先する資本主義の考え方が問題の根にあると思います。自分の欲求だけではなく、共に生きている他者の存在を尊重する心こそ、私たちに本当の「豊かさ」をもたらしてくれるのではないでしょうか。そして私は、自然こそが今最も尊重すべき他者だと考えます。自然環境を守ろうとする努力、それこそがこれからの社会が求める「豊かさ」を私たちに与えてくれるのです。

 

自然環境の守られていること、それがこれからの社会に必要な「豊かさ」だと私は思います。

 

 

例文2<現代の豊かさ 肯定派>

 

よく、今の日本は物質的・経済的には恵まれているが、精神的な「豊かさ」が失われていると言う話を聞きます。では、本当に日本は豊かでないと言えるのでしょうか。

 

確かに、現代の日本社会は、学級崩壊や引きこもり、ニートの増加、経済格差、犯罪の凶悪化など、昔では考えられなかったような多くの問題を抱えています。しかし、どんな社会もそれぞれに問題を抱えています。経済的に恵まれていない他の国々から見れば、食べるものや着るもの、住むところといった、生きていくのに必要な物だけでなく、電子レンジやエアコンなど様々な家電、パソコンや携帯といった電子機器、テレビや映画などのメディア、遊園地やコンサート会場などの娯楽施設等々にも恵まれている状況で、この上何を望むのかと言いたくなるのではないでしょうか。また、日本は多くの発展途上国のように内戦などの政治的混乱もなく、アメリカなどに比べればまだまだ治安も良く、そういう意味では精神的な「豊かさ」においても世界のトップに立っていると言えそうです。

 

では、私たちにはもう、求めるべき「豊かさ」はないのでしょうか。そうではないと思います。社会に問題がある以上、やはりそれを解決していく努力は必要です。今よりも良い生活、良い社会を作ろうとする努力が、現在の経済的繁栄をもたらしたのであり、逆にこのような努力をしなくなれば、今ある豊かさも維持できず失われてしまうでしょう。そして私は、現代人が最も力を入れて努力すべきことは、教育の充実だと思います。特に、引きこもりやニートといった問題は、自分が生きていることの意味を見出せない若者が増えたからであり、彼らに夢や意欲を持たせるものこそ教育だと思うからです。

 

豊かさに限界はなく、これからの社会に必要な「豊かさ」は教育の充実だと、私は考えます。

 

 

例文1 <現代の豊かさ 否定派>

 

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例文2<現代の豊かさ 肯定派>

 

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