小論文例文集

このページは中高生のための小論文の例文集です。

 

14回目は、「夫婦別姓」です。

 

問題 

夫婦別姓について賛成か反対か自分の意見を書きなさい。(800~1000字)

 

参考記事①

夫婦別姓を選ぶ前に考える☆5つのメリット・デメリット | お悩み解決どっとこむ。 (onym-k.com)

 

参考記事②

夫婦別姓を考える - キッズコーポレーションのハイスクールタイムス (highschooltimes.jp)

 

 

序論

[一段落目] 夫婦別姓議論についての要約

 

本論

[二段落目] 対立する意見への譲歩&自分の意見の提示

 

[三段落目] 意見の展開(自説の根拠・理由)

 

結論

[四段落目] 文章の締め・まとめ

  

 

例文1 <夫婦別姓 賛成派

 

夫婦は同姓でなければならないという民法の規定が、憲法に定められた国民の自由権を侵害しているという訴えに対し、最高裁判所は「憲法に違反しない」という判決を下した。だが、明治31年に定められた夫婦同姓の規定に対し、男女同権の立場から改定するべきだという意見は少なくない。現在、他の先進国で同姓を強制している国はなく、日本は国連の女性差別撤廃委員会から法改正を勧告されている。個人の自由を尊重する人権思想の原理に基づき、夫婦同姓規定は廃止するべきだろう。

 

確かに、夫婦同姓は日本に定着している制度であり、これを廃止すれば文化・社会は大きな影響を受けるだろう。一つの家族に一つの名字という常識が壊れれば、しばらくの間、私たちは少なからず混乱するに違いない。しかし、慣れてしまえばそうたいしたことでもないのではないだろうか。夫婦同姓が日本古来の伝統であるというなら、守っていくことにもっと意義を感じるかもしれないが、この制度が公式に定められたのは明治31年で、まだ120年程度の歴史だ。それ以前の明治の民法では夫婦別姓と定められていたそうだし、江戸時代以前は庶民の多くが名字を持たず、持っていても女性が夫の姓を名乗っていたのかどうかはよく分からないらしい。そもそも、名字を持っていることにたいした意味などないのかもしれない。

 

会社にも、学校にも、他のどんな団体にも名前はある。だから当然家族にだって家族の名前はあった方がいいのかもしれない。特に、国家が国民を管理して、税金を徴収したりするためには、家族ごとに名字が決まっていた方が都合はいいと思う。私は、国が国民を管理する必要性は否定しない。でも、現在日本ではマイナンバー制度が導入され、国民それぞれに生涯変わらないIDが与えられている。家族単位の戸籍など、この制度があればもう必要ないのではないだろうか。いっそのこと、夫婦別姓にとどまらず、成人であれば芸能人の芸名のように好きに自分の氏名を変えられる制度にした方が、江戸時代以前の日本に近い気がするし、自分の名前にもっと誇りを持てるようになるのではないだろうか。

 

国が名前で国民を管理する必要がなくなった以上、夫婦別姓だけでなく、氏名改変の自由も認めたほうが、人権の原理に適っていると思う。

 

 

例文2夫婦別姓 反対派

 

日本では結婚した9割の女性が夫の姓に改姓しています。女性が社会進出し、個人としてキャリアを積むようになってきた現代、結婚に伴って女性ばかりが戸籍や銀行や免許証やパスポートの変更という面倒な手続きを強いられ、キャリアを積んだ職場での名字変更を強いられる状況は、男女平等の原則に反しているという意見があり、夫婦別姓にすべきかどうか議論が行われています。実際に法律を改正して夫婦別姓を認めれば、日本社会に大きな影響を及ぼすことが予想されますが、その必要は本当にあるのでしょうか。

 

確かに、夫婦同姓が法的に強制されていると、男性か女性のどちらかが自分のそれまでの姓を捨てて、馴染みのない別の姓を名乗らなければなりません。自分がそんなことをしなければならなくなったら、とても面倒に思うでしょうし、自分のアイデンティティが壊れてしまいそうで不安になると思います。男女どちらの姓にしてもいいとはいえ、実際にはほとんどの場合、女性が改正しているのが現状なわけで、不公平な感じがするのは当然です。しかし、だからと言って日本人が慣れ親しんできた夫婦同姓、家族同姓の慣習破壊を、今の日本人がそこまで必要としているのかというと、そうでもないような気がします。平成24年の調査では、35.5%の人が夫婦別姓導入に賛成していますが、36.4%の人は現状維持を求めています。社会に大きな影響をもたらすことが予想できるだけに、法改正は別姓賛成派が5割以上になるまでしなくてもいいのではないでしょうか。

 

夫婦同姓が法的に定められるまで、明治政府は夫婦別姓と民法で定めていました。それが同姓になったのは、明治になって名字を持つようになった庶民のほとんどが、結婚後実質的に男性の姓を夫婦の姓とするようになったという社会状況があり、それに合った法改正が必要になったからだと思います。現代の日本でも、結婚後の夫婦が職場などで元の姓を名乗り続ける、実質的な夫婦別姓が行われるようになりつつあるようです。だとしたら、その風潮がもっと大きくなるまでは、現状維持でいた方が無駄に社会を混乱させずに済むのではないかと思います。

 

男女平等や自由主義の原理から言えば、夫婦同姓には矛盾があるかもしれません。でも、社会に定着している慣習の改変は、それを望む人が多数派になるまで行わないのが民主主義の原理ではないでしょうか。

 

 

例文1 <夫婦別姓 賛成派

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例文2夫婦別姓 反対派

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